優秀な外国籍社員の採用が決まったものの、「住まい探し」の段階で思わぬ壁に直面する人事担当者様は少なくありません。
法務省の「外国人住民調査報告書」によると、外国籍の入居希望者の39.3%が入居拒否を経験している報告もあります。
- 「保証人がいないため審査に通らない」
- 「苦労して探しても断られる」
- 「生活ルールの説明が伝わらない」……。
これらの業務は専門性が高く、社内リソースだけで対応するには限界があります。
本記事では、外国籍社員の受け入れにおける「入居」と「生活立ち上げ」の課題を整理し、一挙に解決する法人専門のアウトソーシング活用法を解説します。
1. 外国籍社員の受け入れで人事が直面する「3つの入居障壁」
日本企業のグローバル化が進む一方、賃貸住宅市場は依然としてドメスティックな慣習が根強く残っています。
人事が社内リソースのみで住居確保に動く際、直面する壁は大きく3つに分類されます。
(1) 「入居審査」で断られる保証人・言語の壁
最大の障壁は「連帯保証人制度」です。
多くのオーナーはリスクヘッジに国内居住の日本人を求めるため、来日直後の社員がこの条件をクリアすることは極めて困難です。
保証会社を利用する場合も、外国籍の方には「日本語能力」や「国内実績」など厳しい審査基準が課される傾向にあります。
また、書類の多くが日本語のみであるため、契約内容の誤認がトラブルに発展しやすく、法人契約に切り替えても企業側に新たな管理リスクが生じます。
(2) 「家具・家電」の手配と処分の手間
海外では家具・家電付き物件が一般的ですが、日本の賃貸住宅は「空の空間」を貸すのが基本です。
- 調達の煩雑さ
時間的な余裕がない中、また言語の壁がある中での必需品購入や設置の立ち合いは、社員の大きなストレスとなります。
- 初期コストの増大
備品の手配・配送から退去時の廃棄費用まで、会社のトータルコストは想像以上に膨らみます。
支度金として社員に一括支給する場合も金額設定や精算の手間が発生し、レンタルを利用する場合も契約管理や返却手続きが煩雑になりがちです。
- 企業の管理負荷
日本語での取扱説明書や注意書きが理解できずに誤った使い方をしてしまい、故障するケースも多く発生しています。
資産管理や故障時の修繕対応は、本来の総務・人事業務を圧迫する要因となります。
(3) 「生活ルール」の指導と近隣トラブルリスク
生活開始後に企業を悩ませるのが、習慣の違いによる近隣トラブルです。
特に日本独自のゴミ出しルールは難解で、苦情が会社に寄せられれば、人事担当者は謝罪や指導に多大な時間を費やすことになります。
また、騒音や共有部の使用法など、無意識のマナー違反が退去勧告や損害賠償に発展する恐れもあり、これらは社員の精神的不安や企業ブランドの毀損を招く大きなリスクとなります。
2. 「住まい探し」に関する煩雑な業務から解放される手段

これらの課題に対して、人事担当者を中心に社内リソースのみで対応するとなると、かかる業務負担および心理的負担は非常に大きなものとなります。
また万が一、サポートが不十分であった場合に、採用する外国籍社員のモチベーションやエンゲージメントの低下につながりかねません。
外国籍社員の採用が進む現代において、こういった課題に対応すべく、「住まい探し」に関する煩雑な人事業務をアウトソースする動きが加速しています。
ここでは社宅代行会社のサービス例や活用法に触れ、人事業務を効率化させるヒントとしていただけるよう解説していきます。
転貸スキームで保証人不要
社宅代行サービスには主に「転貸方式」と「事務代行方式(代理人方式)」の2つが存在します。
- 「転貸方式」:
代行業者が貸主(オーナー)から物件を借り上げ、それを企業へ再度貸し出す方式 - 「事務代行方式」:
主に契約手続きや家賃支払い、更新・解約手続きなどの事務的な業務を代行し、賃貸借締結や借主の負う義務についてはサービスに含めない方式
「事務代行方式」も人事業務の軽減にはつながりますが、「転貸方式」のサービスを導入することにより、前述の外国籍社員受け入れに関する問題についても解消が期待できます。
転貸方式では、サービスを提供する代行会社が貸主となるため、個人の連帯保証人は不要となるケースが多いからです。
また、物件探し・契約手続き・入居後の問い合わせといった窓口を一本化できるほか、反社・リーガルチェックも一括代行されるため、安全かつ効率的な運用が可能です。
「家具付き賃貸」で初期負担ゼロ
グローバル化が進む現代において、日本でも入居後すぐに生活をスタートできる家具・家電付きの物件の利用も増えてきました。
家具・家電付きで、1ヶ月単位から契約できるマンスリーマンションの他に、一般的な賃貸物件をベースにあらゆる物件を後付けで家具付きに変更できるサービスも存在し、近年注目を集めています。
通常、家具・家電を一括購入する場合はまとまった初期投資が必要となりますが、家具付き賃貸であれば費用を月々の賃料に組み込めるため、初期投資を抑えつつ支出の平準化が可能となります。
英語対応と入居後のトラブル防止策
契約締結後も、外国籍社員が日本での生活に適応できるよう、専門スタッフによるきめ細やかなサポートを求める企業が増えています。
- 物件コンサルティング
英語対応スタッフが治安や医療・教育情報まで提供し、納得感のある部屋探しを支援。入居後の不満や早期退去を未然に防ぐことが可能。
- 多言語による入居前オリエンテーション
多言語による入居前オリエンテーションを実施。独自のガイドブックや動画で日本特有のマナーを直感的に理解させ、近隣トラブルのリスクを低減する「予防的メンテナンス」を強化。
- 管理・退去コストの削減
設備故障への対応から退去時の備品廃棄までフルサポート。人事担当者は煩雑な実務から解放され、コア業務に注力できます。
3. 物件だけではない。「生活」まで支えるリログループの総合力

ここまで外国籍社員の「住まい探し」を中心に解説してきましたが、採用した外国籍社員が安心して働ける環境を整えるためには、「住まい(ハード)」だけでなく、その前後の「生活立ち上げ(ソフト)」もあわせて支援することが不可欠です。
このパートでは、外国籍社員に喜ばれる「生活立ち上げ」支援の例をご紹介します。
役所手続きから銀行口座開設までワンストップ連携
行政手続きなどの「生活立ち上げ支援」は来日前から始まり、専門スタッフがフルアテンド(同行支援)で対応します。
- 来日前・直後のサポート
事前に英語でのコミュニケーションを通じて不安を解消。来日後は空港送迎から住民登録、国民健康保険への加入までバイリンガルスタッフがすべて同行します。
- 煩雑な契約の効率化
手続きの順序が重要な「銀行口座開設」や「携帯電話契約」も、熟練のプロが同行することで最短時間での完了を実現します。
- ライフラインのセットアップ
電気・ガス・水道やインターネットの開通も英語でサポートし、入居当日から快適な生活環境を整えます。
24時間365日の生活相談窓口
生活開始後の急な病気や設備トラブル、近隣との意思疎通といった予期せぬ困難に対し、24時間365日・英語対応のヘルプデスクを提供します。
- 人事担当者の負担軽減
深夜・休日のトラブル対応を一次受諾することで、担当者のプライベートを守り、業務の境界線を明確にします。
- 社員の心理的安全
いつでもプロに相談できる環境が社員の満足度を高め、日本での安定した生活とエンゲージメント向上に寄与します。
まとめ
外国籍社員の入居サポートは、単なる福利厚生ではなく、企業の経営基盤を支える「戦略的インフラ」です。
優秀なグローバル人材を惹きつけるには、給与水準に加え「日本での生活をストレスなく始められる環境」が鍵となります。
それらは、内定辞退や早期離職を防ぎ、人材の定着(リテンション)において競合他社に対する圧倒的な優位性を生み出します。
そのため、外国籍社員の受け入れ時には、是非「住まい(ハード)」「生活立ち上げ(ソフト)」両軸での支援を心がけ、自社のさらなる発展につなげてください。
東証プライム上場企業である株式会社リログループの傘下には、全国の希望物件に家具・家電を設置できるサービスを提供する「株式会社リロエステート」や、外国籍社員受け入れをトータルサポートできる「株式会社リロケーション・インターナショナル」といった事業会社があります。
両社連携のサービスで、人事担当者が抱える「住まい(ハード)」「生活立ち上げ(ソフト)」のどちらの課題もワンストップで解決でき、劇的な業務効率化を実現します。
煩雑な業務でお悩みの人事担当者様、是非一度ご相談ください。
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