新・第三次オリンピック作戦の大勝利に向けて
株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
我々リログループは、コロナ禍という21世紀最大の困難に遭遇する中、長期繁栄を志し、新たな環境における新たな課題を解決することによりストックビジネスを強化して参りました。2024年3月期は、アフターコロナがスタートする中、働く方々を中心とした住宅移転を伴う人の移動が、減少傾向で始まりましたが、各事業で強化してきた「新たな課題に対する新たなソリューションサービス」を武器に、既存顧客の満足度向上並びに新規取引先の獲得、また、観光事業領域の復活などにより事業の実力を示す営業利益では前期比でおよそ20%の成長を達成することができました。
一方、海外事業への挑戦では、これまで取り組んできた数々の営業強化施策により企業契約の拡大は進んでおりますが、一方で、米国におけるワークフロムホームの流れや急激な金利上昇という大きな環境変化の影響をカバーすることができず、大きな損失を計上し、ご心配をおかけすることとなりました。
しかしながら、「日本企業の世界展開を支援する」という当社の使命実現には、海外での事業基盤構築は不可欠と考えておりますので、今回の経験によって蓄積した経営上のマインド・知見といった大きな資産を基に、今後も世界への挑戦を継続して参る所存です。
当期は、中期経営計画「新・第三次オリンピック作戦」の最終期、即ち、リログループが掲げる20年以上に及ぶ中長期の事業構想「第二の創業」前半戦の総仕上げとなる年です。国内市場の縮小、少子高齢化による労働人口の減少は、社宅を含む福利厚生の充実という流れを生み出し、また、働き手不足や後継者問題を抱える賃貸管理業界、観光業界におけるこれまでの我々の事業承継の実績は、今後、我が国の大転換に益々必要になると考えております。
「日本の大転換に貢献する」という使命と、世界的規模で展開する「生活総合支援サービスの創出」というビジョンに挑む決意を新たにし、役職員一同「新・第三次オリンピック作戦」の大勝利に向けて邁進してまいりますので、今後とも、応援の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。
株式会社リログループ 代表取締役CEO